表妙義 裏妙義 縦走

上州のギザギザ岩稜線、妙義山。二日に分けて表と裏を縦走。

 

Day-1 2005/11/17(木)

  • 山名 / 山域; 表妙義 / 上州

  • ルート; 妙義神社~石門~東之岳~茨尾根~相馬岳~白雲山~妙義神社

  • 登山形態; 単独 縦走

  • 行程;9時間 移動;7時間(内アプローチ;1時間)
表妙義 裏妙義 平面図

平面図

裏裏妙義 高低略図

高低略図

 


※時間・数値・装備及び感想は、この山行時・個人のモノです。あくまでも参考としてください。

 

今日の寝場所は妙義神社近くの駐車場(無料)に23:00着。

妙義神社駐車場

430m
05:50出立
晴 北西風
2℃
foma=〇
水道水駐車場


05:00起床 昨夜に買ったコンビニ弁当で腹ごしらえ。

今日は最初に舗装路のアプローチ。防寒でレインスーツを着込む。東の空がオレンジ色になってから歩き出す。駐車場からジャンボすべり台沿いに丘を越えて、後は妙義紅葉ラインの舗装路をトボトボ進む。


西上州の夜明け
ギザギザ稜線

表妙義 白雲山


■舗装路アプローチ 25分

きんけい橋

465m
05:50入山
0℃


きんけい橋手前から七曲がりの山道を一本杉まで登る。紅葉の散歩道が気持ちよい。石門登山口は、再び妙義紅葉ラインに出てから15分ほど。


熊に注意の看板

熊鈴付けて無いよ~

紅葉の散歩道

七曲がりの山道

妙義公園案内図


▲登り→■水平舗装路アプローチ 35分

石門入り口

725m
06:50~07:00
晴 北西風
0℃
foma=〇


通常の登山口は落石のため通行禁止になっていた。レインスーツを脱ぎ、先の鉄階段の迂回路から入山する。7:00に町のチャイム【野ばら】が谷に響く。


コガネ色の岩稜線

朝陽を浴びる奇岩稜

奇岩にかかるクサリ

カニの穴

大きな岩穴から

第四の石門から覗く大砲岩


第四石門のあずまやで、オジサンが朝の光線で写真を撮られていた。『早起きおじさん がんばれ!』 自分はここから左に進み稜線を目指す。


▲登り 30分

尾根分岐

880m
07:30


[一般登山者入山禁止]のカンバン

稜線に至る分岐点に[一般登山者入山禁止]のカンバンがある。一般登山者って… 今回、ロープ・クライミングギアは携帯していない。これは前回歩いた経験から。だめなら引き返す覚悟。

自信の無い方、絶対歩ききる!という方は登搬具を用意しましょう。


▲登り 15分

主稜のコル

1025m
07:43
晴 北西風
4℃
foma=〇


垂直岩のクサリ場

すぐにこんな感じ

クサリを登り大岩のV字の裂け目を抜ければ、すぐに主稜にたどり着く。コルからは裏妙義や星穴岳、そして早くも雪帽子をかぶった浅間山が見事だ。

西側の星穴岳方面はロープが張られていて入れない。以前は登れた星穴岳、現在は危険なため登山禁止になっている。星穴とは貫通した山腹の穴を天体望遠鏡に見立てた新しい名であろう。登ってみたかった。


隣の岩稜線

明日のコース 裏妙義

星穴が一つ目鬼

鬼顔の星穴岳

浅間山遠望む

浅間山は活火山


東方向、表妙義縦走路を進む。壁のようなクサリを越えると、すぐにナイフエッジの険しいアップダウンが始まる。


◆注意ヶ所稜線 10分

中之岳

1105m
07:55
晴 北西風
4℃


 

痩せた稜線道

表妙義縦路 前半はこんな感じを繰返す

垂直が多い

幾つも現れるクサリ場

とんがり奇岩


妙義のクサリ、下部が固定されていない箇所が有るので振られやすい


表妙義の縦走路は複雑だ。基本的に稜線を進むのだが、その稜線は幅狭く複雑に蛇行している。捲き道は突然稜線から外れるようにつけられ、マークは心細いほど少なく。行ける心算だった迷い踏み跡が本線よりしっかりしていたりする。さらに修験者向けだったのか、わざわざ危険な箇所に回り込む。

地図と先をよく見て自分で判断しながら進む


◆注意ヶ所稜線 15分

東之岳

1094m
8:10~8:30
晴 北西風
5℃
foma=〇


ここまでに、すでにいくつかの小ピーク、クサリ場を越えてきた。紅葉を期待して来たが、山上の木々はすでに落葉している。いろとりどりの落ち葉は綺麗だが、これが厄介者で、薄い踏跡をかき消す。

展望は素晴しい。ここからは白雲山もよく見え、荒船山の奥には八ヶ岳連峰がやはり雪帽子姿を見せてくれる。少し早いがお茶を沸かそう。

妙義山 白雲山

めざせ白雲山

真っ平らな荒船山の頂上

荒船山と八ヶ岳


◆注意ヶ所稜線 40分

鷹戻し


鷹戻しは、クサリ伝いに5mほど壁面を横に進んでから、エッジを乗り越え、すぐに30mほど岩壁を直下に降りる。ルンゼ状ではなくオープン面な場所なので、高度感がかなりある。足がかりはちゃんとあるので確認しながら降りてゆく。その下にもクサリ、ハシゴが連続した岩稜を東を進む。結構、長く険しい場所で修験行者気分。途中のすれ違いも困難。今日は誰もいないのでよかった。この先は若干稜線道は広く、土が多くなる。


スリップ注意の看板

クサリを放すと間違いなく落ちます

土道もあります

表妙義縦走路


▽▽急降 30分

女坂分岐

940m
09:40
11℃


女坂と呼ばれるの分岐がある。裏妙義方面に下る道だ。この道は、先は女道となり碓氷へと続く。男坂、男道は無い。やはり修験者の山は女人禁制の名残りがある。


▲▲急登 25分

茨尾根のピーク

975m
10:15~10:30
11℃


奇岩と西上州の山々

ここはブッシュより高く展望が良い。朝からの北西風もおさまった。稜線の右と左でかなり温度差がある。関東側の日差しは暑く、信州側は日陰で肌寒い。『暑いほうに合せよう。』

のこぎり歯の稜線

ほんとにギザギザ稜線を来たもんだ

岩壁と紅葉


燃えるようなカエデ
 

岩がハングして登山道にかぶさってくる。
なみのりでチューブに入る気分。青空とまっ赤な楓が印象的


◆稜線 25分

ホッキリ

10:52
8℃


ツララ

ホッキリ(堀切)の先は稜線を乗り越し西面を巻いてゆく。落ち葉に埋まった涸れた沢を2つ横切り、3つ目を登る。沢の水は弱い。途中から斜度が増してくる。


▲登り 20分

相馬岳コース分岐

11:10
10℃


相馬岳コース分岐点は太目の尾根の源頭部。裏妙義がよく見える。『明日はあー行って、こう登って...』 楽しそう_まずは今日。この先、軽く下って相馬岳に登り返す。


明日もギザギザ

明日歩く裏妙義の稜線

岩穴からの岩山

ピークの下 星穴を覗く穴


◆稜線 10分

相馬岳

11:20~11:35
14℃
foma=〇
主峰


妙義山の岩壁

相馬岳は表妙義の最高点。三角点とカンバンがある。妙義にしては広くなだらかな頂上だ。

タルワキ沢―バラ尾根 看板

相馬岳


今は落葉しているが、周囲はブッシュに囲まれている。展望は先の大天狗のほうが良い。


◆稜線 15分

タルワキ沢のコル

1050m
11:50
8℃


沢と言っても、やはり涸れ沢だ。妙義中間道へ下りられる分岐がある。

 

ザクザク

霜柱も一日中溶けない気温

まっかっか

 

◆稜線 10分

大天狗

1100m
12:00~12:35
13℃


天気が良いので360°好展望。でも、表妙義縦走路からの展望は最初から最後まで変化は少ない。
行動食のランチを済ませる。ここからいったんキレットのボトムに下って白雲山に登り返す。


▽下り 20分

すべり台

930m
12:55


すべり台のような岩場

すべり台のクサリ場

転がり落ちそうな玉石を頂き直下に抱える白雲山。転がり落ちそうな玉石を見て、花果山の石の卵を連想する。

キレットのボトムからは、すべり台状のクサリ場を上がる。20mはある。クサリを頼らず登ってみる 。妙義には人口セクションのようにホールドがボコボコ飛び出ている岩がよくある。が、そのホールドが[ポロッ]と剥れる。『怖い怖い。』

花果山の石の卵を連想してしまった

転がり落ちそうな玉石

すぐに剥がれる岩

ポロッと


玉石の先に白雲山頂(1025m)カンバンはサビサビでやっと文字が読み取れる。


▲登り→◆稜線 25分

ビビリ岩

1010m
13:20
晴 西微風
16℃
foma=〇


稜線の東端 遮るものは無く開放的な高台だ。榛名・赤木など上州の山はもちろん、草津や志賀までもがよく見える。


関東平野の端っこ

『ここから関東平野。』 実感

榛名山(1,390m)

榛名山 ここから見ると大きいネ

雪はついていない

草津白根山(2171m)


ここからは妙義神社に向かい急斜度で降りてゆく。斜めにトラバースしながら下るクサリ場は少しいやらしい。


▽▽急降 20分

奥ノ院

990m
13:40~13:45
10℃


長く急な三連クサリを降りると妙義神社の奥ノ院の岩窟]がある。手入れがされてなく荒れ果てていて、神社と言うより【山婆の家】。真っ暗でちょっと怖いぞ。


新しいクサリだった

奥ノ院上の長いクサリ場

岩の祠

妙義神社の奥ノ院

岩場の紅葉

グレーの岩盤に赤が映える

 

▽▽急降 15分

大の字岩峰

765m
14:00~14:15
14℃


巨大な大の字

大の字

【大の字岩峰】上信越HWからも見えるアレ。岩峰はクサリで登れる。麓からはちっちゃく見えるが実物は3mぐらいある。妙義神社の妙義大権現を省略し、「大」としたそうな。

太

これで『太の字』

American-pop調

【ムラサキシキブ】の実


▽下り 20分

妙義神社

540m
14:35~14:45
8℃


長い石階段

雰囲気の良い石段の参道

妙義神社は『唐っぽい』きらびやかな装飾がされている。大河ドラマ【義経】では鞍馬寺としてロケに使用されたそうだ。実際は、頼朝に追われた義経は、すぐ横の碓氷峠を下り奥州に向かったと伝わる。

妙義神社 楼門から
妙義神社 拝殿


■舗装水平道 15分

妙義神社駐車場

430m
15:00
9
foma=〇
水道水駐車場


紅葉進む妙義山の麓

白雲山 里からの方が紅葉がきれい

妙義神社は観光の方々で意外と賑っている。駐車場下の【道の駅 みょうぎ】では物産の蒟蒻や下仁田葱が美味しそうだ。明日の帰りに買って行こう。

軽井沢


夕陽をあびる岩峰

恩賀の里から見る高岩(1080m)

時間があるので、明日下山するかもしれない裏谷急沢沿いを見に行きながら軽井沢へ。 道路からでは下山口はよくワカラナイ。入山川の水量は少なく渉るのは大丈夫そうだ。『しかし下山後、舗装路約6kmか…』

恩賀の里から見る高岩(1080m) 夕陽を浴びて、西部劇に出てきそう。谷間の日暮れは早く、もう太陽は山裏だ。この谷の紅葉は綺麗に彩ているので明日が楽しみ。


屋根付き露天風呂

千ヶ滝温泉

旧軽はシーズンオフのためお店があまり開いていない。プリンスのアウトレット、食材屋さんやアウトドアメーカーを覗くが、それ以外はどうも場違いのようです。

チョット値が張るが【千ヶ滝温泉】に入ろう。さすがホテル直営の立ち寄り湯、とても清潔で広々している。人も少なく露天・低温サウナと2時間ぐらい時間を潰す。加温・加水の湯だが肌に染込んでゆくようで気持ちよい。湯から上がり、中軽のステーキ屋さんに行くが満員。お客さんが行列で待っている。

横川 おぎのや


峠の釜めし

碓氷バイパスを下り、妙義エリアに戻る。結局夕食は【おぎのやの釜飯】となる。釜飯は美味しいけど¥900に値上がっている~

丁須の頭登山口

foma=〇
駐車場


丁須の頭登山口かんばん

10月にチェックした丁須の頭登山口駐車場に車を入れる。 (無料) 他に車は停まっていない。疲労と温泉効果で車内でもすぐに寝れる。


Day-2 2005/11/18(金)

  • 山名 / 山域; 裏妙義 / 上州

  • ルート; 丁須の頭登山口~御岳~丁須の頭~烏帽子岩~谷急山~丁須の頭登山口

  • 登山形態; 単独 縦走

  • 行程;9時間 移動;7時間40分(内アプローチ;1時間20分)
表妙義 裏妙義 平面図

平面図

裏妙義 高低略図

高低略図




※時間・数値・装備及び感想は、この山行時・個人のモノです。 あくまでも参考としてください。


朝の里山

碓氷川沿いの駐車場

05:30起床 今日も良い天気。昨日、軽井沢で買った黒糖ベーグルに、はちみつバターをたっぷり塗って朝食。川横のため車外は結構寒い。(5:30=-5℃)

丁須の頭登山口

430m
15:00
-2℃
foma=〇
駐車場


吊橋を渡り、銭洗い弁天池の右側から山に入る。麻苧ノ滝までの遊歩道には七福神の石像が点在している。新しい物だがガーデン・ドールのようでかわいらしい 。

裏妙義山中、携帯不通
大岩の下に池

銭洗い弁天池

石の布袋尊

布袋さま

一応、整備されている

最初は渓流沿いの登山道


▲登り 10分

麻苧ノ滝

390m
06:50
0℃


意外に立派な麻苧(あさお)ノ滝。 修験者が滝に打たれたのかな?

滝の先から登山道になる。すぐに岩やクサリもあるが、なんか『チョット裏山にキノコ狩り』の気分。


予想外に立派な瀧

麻苧ノ滝 静かな場所

クサリ場の登山道

岩壁に付いた水は氷となってツルツル

裏山的な登山道

滝の上の登山道


▲登り 25分

鼻曲り

625m
07:15
2℃


一気に登って稜線に出た。北~東側は垂直なガケが続く。


ザンゲ岩kara

足下には横川の町

おもちゃみたい

鉄道模型のような横川鉄道公園

横から見ると怖いですね

空中に飛び出しているザンゲ岩


登山道紅葉
センターを行く

稜線道


しばらくは木々に囲まれた気持ちよい稜線 アップダウンが繰り返し続く


▲登り 25分

産秦山

740m
07:40
0℃


山と名付いているが、小さい石碑が無ければ尾根の一部のような場所。小さな岩壁の基部(780m)に取り付いたら、少し下ってからルンゼ源頭部の左側を登る。丁須の頭は木々に隠され、なんとなくしか確認できない 。


あれはどの峰?
石造りの祠

御岳の手前ピーク

クサリが2本下がっているねじれた斜面

白岩のクサリ場


石祠の先、右手の白い大岩が登山道に被さってくる。クサリが2本下がっている捩じれた斜面を登ると、主稜線に出る。道はだんだんは痩せ細り、岩が増えてきた。

 

▲登り 45分

御岳

963m
08:25~8:40
9℃


御嶽神社の石碑

浅間がこんなに良く見えるのに、御嶽神社の石碑が建つ。御嶽神社列は山中に、浅間神社列は平野に多いのは、『登る御嶽、眺める浅間だから?』

昨日は拝めなかった北アルプスもうっすらとだが望める。すでにかなりの積雪だぞ。噴煙を上げる浅間山が表妙義からよりも大きく見える。 富士山同様、裾の広いお山は全貌でを見るのが素敵だ

噴煙上げる浅間山

浅間山

昨日歩いたギザギザ稜線

逆光の表妙義


まだまだ続くギザギザ稜線

この先のギザギザ稜線

T形の奇岩

丁須の頭


◆注意ヶ所稜線 50分

丁須の頭

1057m
9:30~10:00
0℃
foma=×


丁須の頭下の岩壁

大岩の基部で国民宿舎からの道と合わさる。この大岩の北側をぐるっと回りこめば丁須の頭だ。

- 修験と登山 -
むろん海外にも山岳信仰はあるが、多くは山を崇めるにとどまる。有名なカイラス巡礼も五体投地をしながら山の周囲を巡る。これだけでも大変だと思うが、基本は【ささげる祈り】であろう。
それが日本の場合は、宗教・季節・地形なども関係するが、まず山即神。山自体を神として拝むことから始まり、さらに山に登り、自ら険しさを求めた行動をする。目的は【修行】。 [修験者は修行して徳を験す] 理論よりも実践を優先し、仏に近づくことを良しとし、神の中に入って心身を鍛えることにより、悟りや呪術的な力や得ようとする。狭い意味で【修行】=自分にPowerをつけるため。と私は思う。
だとしたら【登山】とは何でしょう? レクレーション、スポーツ、旅、モチーフ…
登山家と呼ばれる方は自ら険しさを求めた【登山】を実践する。目的や神の存在はその方個人にしかわからないが、思想・行動は【修行】に近いのではないだろうか。私自身となると、けして登山家タイプではないし、山に神を感じることは確かにあるが、それは絶対的な GODではなく、自然を対象とした尊敬や視覚・想像的なモノだし、 自ら険しさを求めるという追求・向上心もあまりない。でも、山に行く。『だって 楽しいんだもん。』


T字、丁字

くさりのかかる丁須の頭
ギザギザ稜線が続く

烏帽子岩の先に谷急山


上信越HW 碓氷のトンネル前左手を注意深く見ると見える【丁】の岩。クサリが付いているが、オーバーハング、落ちたらヤバイ高さなので無理しない。

お茶を点て【丁】の岩を見る。ハンマーヘッドの根元にはクラックが入っている。何年,何十年,何百年?見当もつかないが岩質を考えるとそんな先とは思えない。 いつかはお前も[ポロッ]と落ちてしまうのか

 

ナイフリッジの稜線を先に進めば展望良い岩峰に出る。そこから20mほどの深く狭いルンゼを降りて行く。誰もいない山の中でこんな楽しいことをしている。


八ヶ岳連峰遠望

雪がついた八ヶ岳連峰

奇岩と浅間山
 
くさりはかかっている

深く狭いルンゼを降りて行く


◆注意ヶ所稜線 40分

赤岩 基部

1005m
10:18
10℃


所々破損していた

赤岩の巻き道

地質の勉強ができそう

山肌にわずかに赤っぽい帯が見える


赤岩は東側基部を長く巻く片斜面を進む。所々足板がはずれ、クサリも切れているが特に問題は無い。


◆稜線 25分

烏帽子岩 基部

1055m
10:54~11:05
12℃


いったん落ち葉に埋めつくされた涸沢に降り、クマザサ帯を登り返せば烏帽子岩の基部に着く。 日本各地にある烏帽子岩。ここの烏帽子岩もまさに烏帽子の形。 裏側からブッシュクライミングで登れそう。

烏帽子にそっくり

烏帽子岩(1117m)

ほうばの仮面


◆稜線 10分

風穴尾根の頭

1065m
11:13


来路、行路の展望よい 。ここが水平距離での裏妙義縦走路中間あたりか。ここから三方境までは森の中を下ってゆく。


ニョキニョキ岩峰

ニョロニョロみたい

今日歩いてきた稜線


▽下り 15分

三方境

905m
11:25
12℃


植林された森に入れば三方境は近い。進むにつれ紅葉の具合が良くなる。茶枯れが多かった今年の山、 『やっと出会えました。』

この先、裏谷急沢の北尾根が下りられなければ、ここまで戻らなければならない。

植林された森だ

三方境への下り

赤・オレンジ・黄色

進むにつれ紅葉の具合が良くなる


▲登り 20分

P1

995m
11:44
14℃


ここからはアップダウンが続く

P1からの谷急山

三方境、谷急山の看板

P3のIキレット

P1までは散歩道のような樹林帯。頂で今まで木に隠れていた谷急山が見えてくる。谷急山まであと6個ピークがあるらしい。この先、稜線はまた痩せ細り険しさを増す。

谷急山が近づくと、路はなだらかな尾根になる。


▲▲急登 55分

谷急山

1162m
12:40~13:20
15℃
foma=×
主峰


谷急山頂上はなだらかな広場、ぐるっと全周の展望が得られる。上州、浅間山周辺には【ダイダラボッチ】の巨人伝説が広く伝わるが、妙義をはじめとする独特の容姿の山や榛名・赤木など裾が広域にわたる山、そして時折暴れる浅間山_ 昔人々が奇妙なコトやBigなコトを巨人の仕業と考えたのに賛成。


表妙義を裏からみる

昨日歩いた山々

前半岩峰、後半なだらかアップダウン

今日歩いてきた山々

山深い西上州

いつか歩く山々


がぶっ

今日の食事は、昨日買った味噌饅頭

谷急山のプレート

驚くほど小さいプレートでした

岩峰と高速道路

高岩 白い線が上信越高速道


なだらかな山裾の浅間山

今回の山行中、浅間山が一番クリアに見えました

昨日今日、いつも浅間山の展望があった。
今回最後の頂きで、浅間山が一番クリアに見えました。

最初は尾根センター

谷急山からの下り

白いキノコ

『食べられそう…』だけど


下山する道は 裏谷急沢の北尾根。地図上ではちゃんとした登山道ではないようだ。『ここだね。』谷急山頂上、北側に赤テープのマーキングですぐに見つかった。枝コギ覚悟で、最初は広く真直ぐな一本尾根を下り始める。


▽下り 15分

ナイフエッジ尾根

1050m
13:35


くさりは無い

高度感あるナイフエッジ

『ここか』 裏谷急沢の北尾根ナイフエッジ部。左は岩の垂直なガケ、右はブッシュはあるが、やっぱり落ちたらただではすまないガケの綱渡り路。クサリ、ロープなどは張られていないない。 眼下の高速道路は車が〔びゅんびゅん〕走っている文明と呼ばれるものがあるのに、独り人力を駆使している自分 ~妙な気分。

だいぶ下りてきました

白い岩壁がナイフエッジの尾根

急峻な下山路
急峻な場所に紅葉
踝まで沈む

落ち葉ラッセル


ナイフエッジの先も急斜度の岩尾根。 やっと出会えた今年の紅葉が下に広がるが、あまりよそ見はできない状態。この辺は今までと岩質が異なる。硬く〔キンキン〕した岩だ。

今回、藪コギ、枝コギは無かった。この道、予想以上にマーキングがしっかりしている。 沢登りの下山路として結構人が入っているようだ 。


▽▽注意ヶ所急降 45分

入山川

540m
14:20下山
12℃


水量は少なかった

入山川

だいたい昨日の予想した河原に下山できた。今回は水量少なく靴を濡らさずに川を渡れる。

砂防ダム

この砂防ダムのすぐ上流に登山口の赤テープ


明賀~赤浜のどかな集落を抜ける舗装路を行く。道脇に建つケンネル小屋のおじさんが 「山のぼりかい? どこから来たんかい?」子犬が知らない人間を見て走り回っている。今日はじめて人と動物に出会った。


紅葉進む山里
山急山(991m)

山急山 あの右端しまで戻らねばならぬ

軒先に大根を吊るして

タクワンになるのかしら


■舗装路 30分

入牧橋

540m
14:20下山
12℃


下山後の舗装路:国道18号はトラックの交通量が多いが、歩道が整備されているので、入山川の紅葉を挟んで今日歩いた裏妙義の稜線を眺めながら駐車場に向かう。


■舗装路 50分

丁須の頭登山口

390m
15:40下山
10℃


車に戻った。朝には無かった車が一台停まっている。『無事に下山してくださいね。』

妙義神社に車を走らせる【道の駅 みょうぎ】で昨日、目をつけた蒟蒻と下仁田葱を買う。ジャンボすべり台の丘に【妙義ふれあいプラザ】がある。 【もみじの湯(¥500)】 プリンスに負けないぐらいきれいだ。 本日は、山側が男湯。露天に浸かり少し筋肉痛の下肢を揉みながら妙義山を眺める。


首都高速が大渋滞のようなので東松山から一般道で帰る。


天気図
この山行時の天気図


装備
各日 水タンク:2L 食料:行動食1日分
     コンロ(中カートリッジ*1)、ツエルトシート
     15Lザック(5.5kg)


反省
バッテリー

デジカメのバッテリー 寒さ対策としてポーチにミニホカロンを入れたが、1日1パック消耗した。今度はフリースケースでも造ってみましょう


感想

表妙義・裏妙義どちらも標高1000mを僅かに超える程度の低山だが、日本三奇勝と呼ばれるギザギザ稜線は アップダウンを繰り返し幾つものピーク・難所を越えて行く修験路でした。登山道が不明瞭な箇所も多くあり、先を良く見て考えながら進まなければならない。途中に小屋も無ければ水場も無い。知名度はある妙義だが、それでも低山の難しさを実感できました。
表はフィールドアスレチック的要素が強く、裏は長いが景色、雰囲気に変化があるコース。谷急山でやっと今年の紅葉に出会えて嬉しかった。
高岩、ビリケン、鷹岩etc  西上州には岩低山がまだまだ沢山あるぞ!

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