自身が初めて山スキーを体験した根子岳。変更した山スキー道具&自撮りのテスト、そしてなにより『当時より少しは成長したかな?』と、10年ぶりにチャレンジ。
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山名/山域; 菅平/根子岳
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ルート; 奥ダボススキー場~根子岳~沢ルート~登山道2000m付近~尾根ルート源藤~尾根ルート~奥ダボススキー場
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登山形態; 単独 山スキー
- 日程; 2016/01/22(木) 前車泊 日帰り
- 奥ダボススキー場ベース→根子岳;登り 約2時間 根子岳→奥ダボススキー場ベース;スキー 約30分
- MAP(jpg)
- 高低図(jpg)
- Google Earth DATA (Google Earthをダウンロード後、前記Google Earth data.kmzを展開してください)
※時間・数値・装備及び感想は、この山行時・個人のモノです。 あくまでも参考としてください。
前日は上田の道の駅で車泊。久しぶりの山行で興奮気味なのか、目覚ましより早起きしてしまう。 8:30オープンのゲレンデに7:00着。『下からハイクアップしようかしら?』とも思ったが、消費する体力と時間を天秤にかければ『リフトを待つ。』と、答えを出し、スキー場関係者以外は車が止まっていない駐車場で仮眠する。
はたして、ゲレンデトップに行く第一リフトだけが、整備で15分遅れ、さらに回数券のシステムトラブルで、履いた板を外す手間をくらう。『あせらない、あせらない。』結局、20分遅れでリフトに乗った。登山届はリフト券売り場のおねいさんに提出。
奥ダボススキー場・トップ
根子岳の頂きには雲がかかっているが、流れてくる雲なので時々頂きが顔を見せる。
この先が一応バックカントリーのエリア。しかし例年は幅広い夏登山道上を頂上付近まで圧雪し、ゲレンデ状態で雪上車やヘリツアーを運行しているのだが、今年は雪不足でツアーを運行していないと事前情報を得ていた。実際には今日もゲレンデ同様にきれいなピステングルーミングがなされている。『まぁ、ラッセル不要と言うことで_』シールを貼り、緩い斜面を散歩気分で進む。
▲登り 25分
避難小屋
さて、避難小屋(1794m)の先はツアーコースも非圧雪状態。しかし幸い、深くツボ足&スノーシューの登山道が出来ているので、その中を労せず登って行けそうだ。(トレースは頂上まで続いていた。ご馳走さまでした。)
既に何本かのシュプールが刻み込まれている。この斜面だけでも十分バックカントリー。ローカルでなければ、この斜面を非圧雪で滑る機会はナカナカなさそうだ。
ここから若干斜度が増すが、クライミングサポートも使わずに登っていける。雪はやはり少ない。踏まれたトレースにも、そこらじゅうで笹ブッシュが出ている。トレースを外れるとスキーを履いてスネラッセルぐらい。雪はまだ軽く滑りも楽しめそうだ。
汗もかかぬペースでハイクアップを続ける。やがて右手の木々の先には、広めの雪原が広がっているのが確認できる。あれが沢ルート。左手にも広い雪斜面が広がっている。こっちが尾根ルート。 どちらも真っ白というわけにはいかず、点々とブッシュが出ている。前回(10年前)は、こうやって登りながら周囲をチェックする余裕は無かったナ。
▲登り 55分
分岐点
斜度が緩みだし、夏登山道ルート分岐点に至る。時々濃いガスが流れ込むが、すぐに青空に戻る。
前回はモンスターに育っていた木々も、今回は迫力が無いのが寂しい。
▲登り 20分
根子岳
広い稜線沿いに点在する木々の合い間を進み、最後の短い急斜面を登れば根子岳の頂上だ。広々した頂上の広場には鐘と石碑、そして根子岳神社の祠が立つ。
日本百名山の四阿山はすぐ隣だが、今日は雲がかかり、全貌は観えなかった。
『よしよし、体力充分。』今日はツアーコースを滑っても十分バックカントリー気分を楽しめそうだが、まずは沢ルートの上部と尾根ルートの二本を滑りましょう♪
前回ここに立ったときはとても寒かったが、今日は大寒翌日とは思えぬほど暖かさ。短時間ならグローブ無しでも行動できる。一服し、シールを剥がし&自撮りカメラをストックに装着した。
沢ルート 滑走
まずは沢ルート。山頂からオオマツ山に向かってまっすぐ滑り出た。 登ってきた森林帯の下側を斜行気味に滑る。 『登山道から大きく離れてはいけない。』10年前に言われた、お兄さんの忠告を守りながら沢ルートを滑る。この辺の雪は軽めで滑り易い。
いまいちアングルが悪いですね。 もうちょっと風景を入れないと。
▽緩斜面 ski 20分
登山道2000m地点
大体予定通りの場所に滑り出た。本来、沢ルートは避難小屋まで滑れるそうです。
再びシールを貼り、先ほどと同じ道を登り返す。
▲登り シール 30分
尾根ルートスタート地点
分岐点の手前で左手の尾根源頭へ向かう。
源頭で丁度お昼時。2128.3mピークの岩が風避だ。時間的に余裕があるし、体力回復をこめてコーヒーを点てましょう。
休憩している間に、ガスの時間が多くなってきた。が、まだ視界はあるので、慌てずに滑る準備に入る。
丁度、自分が滑り出るタイミングで単独のボーダー君が分岐点に到着していた。
尾根ルート 滑走
風で雪が飛ばされる分尾根沿いの方が雪が薄いのだろう。ブッシュが多それでも時々、短いがゲレンデの中級コースぐらいの斜度が出てきて楽しめた。
1900m辺りで夏道沿いに戻った。
避難小屋
雪が重くなってきたが、夏道も今日は自分のシュプールを刻みながら滑れる。
五合目の少し上部で、山スキーとスノーシューの方に出会う。
▽緩斜面 ski 20分
奥ダボススキー場ゲレンデトップ
山上より青が多い空、今日は地元ちびッ子のスキー教室を開催中。可愛い歓声で賑わっている。
菅平も真田の地。すっかり大河ブームが来てました。
▽ゲレンデ ski 5分
奥ダボススキー場ゲレンデベース
最後はゲレンデをクルージングし、無事ベースに到着。
すっかり太陽光線が降り注がれたゲレンデは 暑い~
♨真田の里の温泉で今日の汗を流す。
温泉施設の傍の尾根上に上田城に移るまでの真田の城(真田山城)があったそうです。ここは当時、相当山深い地だったと想像する。こんな狭い所から、日本史に残る一族が出たのはすごいな~
コンロ(小カートリッジ*1)
山スキー、バックカントリー一式
38Lザック(9kg)
もう、複数の板を管理するのが煩わしくなったので、ゲレンデもバックカントリーも、この一本にする為、ビンディングをDIYでインビス化した。ネジの緩みもなくOK。けしてマジックボードでは無いが、自分の使い方ならいけそうです。シールもcoll-tex CT40+に変えた。二本目のハイクアップ時も問題無く、評判通りの貼り付きでした。
暖冬で雪が少ないのは残念だが、また次回、フカフカを狙いましょう。